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発達教育学研究:京都女子大学大学院発達教育学研究科後期過程研究紀要 >
第10号(2016-03-15) >

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タイトル: 児童期の母親の態度や言葉かけが女子大学生の感情状態や情動表現スタイルに与える影響 : パス解析モデル
その他のタイトル: A study of the influence of mother talks in childhood on emotions and emotional expressivity of women's university students : In terms of path analysis
著者: 森下, 正康
稲葉, 春果
MORISHITA, Masayasu
INABA, Haruka
キーワード: 養育態度
言葉かけ
信頼関係
感情状態
情動表現スタイル
母子関係
母親の態度
女子大生
発行日: 2016年3月15日
出版者: 京都女子大学
抄録: 本研究は,児童期の母親の態度と言葉かけが,その後の子どもの感情状態や情動表現スタイル(emotional expressivity)の形成にどのような影響を与えるかを探ることを目的とした。女子大学生を対象とし,児童期の母親の養育態度と言葉かけ,現在の感情状態や情動表現スタイル,および母親との信頼関係の特徴について質問紙調査をおこなった。記入漏れのない276名のデータを対象とし,因子分析をおこない,尺度を作成し信頼性を確認した。パス解析の結果,次のことが示唆された。(1) 児童期の母親の「受容的」養育態度は「信頼の言葉かけ」や「共感の言葉かけ」を高めていた。それに対して,「統制的」態度は「否定的な言葉かけ」を高めるとともに,直接「否定的情動表現」スタイルを高めていた。(2) 母親の「信頼の言葉かけ」は,直接「親和的情動表現」スタイルを高めるとともに,母親との「信頼関係」を高めていた。「共感の言葉かけ」は,直接にあるいは「信頼関係」を介して「肯定感情」状態を高め,その「肯定感情」が「親和的情動表現」スタイルを高めていた。それとは対照的に,母親の「否定的な言葉かけ」は,「否定的感情」状態を高め,それを介して「否定的情動表現」スタイルと「うろたえ情動表現」スタイルを高めていた。(3) 母親との「信頼関係」は,子どもの「肯定的感情」を高めそれを介して「親和的情動表現」スタイルを高めていた。以上,児童期の母親の言葉かけは,直接,あるいは信頼関係や感情状態を介して情動表現スタイルに影響するということが示唆された。
URI: http://hdl.handle.net/11173/2892
出現コレクション:第10号(2016-03-15)

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