ダウンロード数: 1138

このアイテムのファイル:
ファイル 記述 サイズフォーマット 
nob08_001.pdf1.56 MBAdobe PDF見る/開く
タイトル: An econometric analysis of agricultural sustainability in a montainous village of West Java : use of the multinomial logit model to soil fertility perception
著者: Tsujii, Hiroshi
著者名の別形: 辻井, 博
発行日: 25-Dec-2002
出版者: 京都大学大学院農学研究科生物資源経済学専攻
誌名: 京都大学生物資源経済研究
巻: 8
開始ページ: 1
終了ページ: 20
抄録: 途上諸国の農村での持続的農業発展に商業的農業をいかに取り入れるかは重要な問題である. 本研究対象の西ジャワの一山間農村では、谷底の集落を取り巻く傾斜地でのアグロフォレストリーが村民の主たる所得源となり、谷底の小面積の自給的水田作がある。この村のアグロフォレストリーにおいて、インドネシアで食べ物の包装や加工に広く使用されているバナナ葉の傾斜地での栽培面積と販売が、過去5年ほどの期間年率30%という速い速度で伸び現在村域面積の半分程度を占めるまでになっている。バナナ葉の収穫が1年間に平均18回も行われ、肥料もほとんど使用されないから、村の傾斜地の土壌肥沃度低下が大きな問題になっている。本稿ではこの土壌肥沃度の低下問題を、以下のような計量経済学的方法で分析した. (1) 農家の筆ごとの肥沃度認識関数をマルティノミアル・ロジット・モデルで計測し、この推定値をバナナ葉生産関数の一つの説明変数として推計した. (2) 農家の葉バナナ作付面積決定関数を計測する. (3) 農家のバナナ葉所得の農家諸所得に対する比率を推計する。この分析によって、(1) 研究対象村における葉バナナ面積と生産の急激な拡大は、葉バナナ生産筆の土壌肥沃度を大きく低下さていること、しかし(2) バナナ葉は短期的に農家所得を大きく増加させ、それが葉バナナの研究対象村での急拡大の理由である. (3) ここに短期的農家所得の増加と長期的土壌肥沃度の低下のトレード・オフ問題が存在し、この問題を解決することが重要な問題である。農家の中には葉バナナの筆に豆科の潅木を植えそれを定期的に刈って葉を肥料にし、葉バナナ筆の雑草を緑肥にしたりしているものもあるが、この点の研究が必要である。
URI: http://hdl.handle.net/2433/50600
出現コレクション:No.8

アイテムの詳細レコードを表示する

Export to RefWorks


出力フォーマット 


このリポジトリに保管されているアイテムはすべて著作権により保護されています。