このアイテムのアクセス数: 1099
このアイテムのファイル:
ファイル | 記述 | サイズ | フォーマット | |
---|---|---|---|---|
KJ00004707459.pdf | 816.49 kB | Adobe PDF | 見る/開く |
タイトル: | 計算の熱力学について |
著者: | 石岡, 俊也 ![]() 渕上, 信子 ![]() |
著者名の別形: | Ishioka, Shunya Fuchikami, Nobuko |
発行日: | 20-Apr-1999 |
出版者: | 物性研究刊行会 |
誌名: | 物性研究 |
巻: | 72 |
号: | 1 |
開始ページ: | 42 |
終了ページ: | 59 |
抄録: | 計算に必要なエネルギーの理論的最小値は何かという問題で,Landauerは次のように主張している.すなわち,論理的に不可逆な情報消去を行うと,メモリ系のエントロピーが1ビットあたり△S~klog2だけ減少し,その分だけ熱浴のエントロピーが増える.こうしてT△Sの発熱がおこる.メモリ系は,ハードウエアとしては双安定な物理系に対応する.それが情報を保持しているというのは,いずれかの安定状態に系が凍結していることであると我々は考える.このような凍結系の熱力学について考察し,Landauer理論にたいして次のような反論を試みる.メモリ系の情報を消すのは,凍結系を解凍する過程である.この過程は,△Sのエントロピーが発生する不可逆過程であるが発熱はない.情報の書き込みは,メモリ系のエントロピーを△Sだけ減少させ,それを熱浴に廃棄する可逆過程であり,この可逆過程でT△Sの発熱を伴う.また,凍結系の熱力学が含意する2,3の問題について論じる. |
記述: | この論文は国立情報学研究所の電子図書館事業により電子化されました。 |
URI: | http://hdl.handle.net/2433/96586 |
出現コレクション: | Vol.72 No.1 |

このリポジトリに保管されているアイテムはすべて著作権により保護されています。